都城市議会 2001-11-30
平成13年第6回定例会(第1号11月30日)
平成13年第6回
定例会(第1号11月30日)
平成13年第6回
都城市議会定例会議事日程(第1号)
11月30日(金)…………午前10時開議
◎開会 十時〇〇分=
○
議長(
中之丸新郎君) おはようございます。ただいまの
出席議員は定足数に達しております。
これより平成十三年度第六回
都城市議会定例会を開会いたします。
◎=開議 十時〇〇分=
○
議長(
中之丸新郎君) これより直ちに本日の会議を開きます。
本日の会議は、お手元に配付いたしております
議事日程第一号によって進めることにいたします。
◎諸般の報告
○
議長(
中之丸新郎君)
日程に入るに先立ち、この際御報告をいたします。
例月出納検査結果
報告書の写しを各位のお手元に配付いたしておりますので、御了承願います。
第二表「
継続費補正」から、第五表「
地方債補正」までにつきましては、今回の
事業費補正等に合わせてそれぞれ所要の措置を講じたものであります。
なお、第四表「
債務負担行為補正」の
臨時地方道整備事業及び
道路維持補修事業につきましては、
地域経済の振興や雇用の
安定確保を図るとともに、事務の輻輳を避け、
事業の効果を早急にあげるため新たに措置したものであります。
次に、
議案第一三八号「平成十三年度
都城市
食肉センター特別会計補正予算(第二号)」から、
議案第一四〇号「平成十三年度
都城市
介護保険特別会計補正予算(第三号)」までの三
議案につきまして、一括して御説明申し上げます。
まず、
食肉センター特別会計に追加しました五千万円は、
食肉センターの
管理運営費を増額したものであります。
次に、
土地区画整理事業特別会計に追加しました一千万円は、祝吉郡元地区の
保留地処分金事業費を増額したものであります。
第二表「
継続費補正」につきましては、今回の
事業費補正等に合わせて、それぞれ所要の措置を講じたものであります。
次に、
介護保険特別会計を一千二百九十一万一千円減額しましたのは、
申請件数の増加が見込まれます
居宅介護改修費を追加する一方、
施設介護サービス給付費等を減額したものであります。
次に、
議案第一四二号「財産の処分について」御説明申し上げます。
本件は、
議案第一四一号により取得いたします
都城地方合同庁舎建設の用地を
国土交通省に処分するため、
地方自治法第九十六条第一項並びに
都城市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第三条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
次に、
議案第一四三号「
市営土地改良事業計画の変更について」御説明申し上げます。
本件は、
団体営農地保全整備事業(
吉之元地区)及び
団体営ため池等整備事業(
荒襲地区)の
事業計画に変更が生じたため、
土地改良法第九十六条の三第一項の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
次に、
議案第一四四号及び
議案第一四五号「
工事請負契約の締結について」の二
議案につきまして、一括して御説明申し上げます。
本件は、
中央終末処理場機械設備更新工事及び
中央終末処理場電気設備更新工事の
請負契約に関するものでありまして、先般行われました
指名競争入札の結果、それぞれ
議案のとおり落札されましたので、
地方自治法第九十六条第一項並びに
都城市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第二条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
次に、
議案第一四六号「市道の認定、廃止及び変更について」御説明申し上げます。
本件は、
ふるさとづくり事業、
県営農地保全整備事業、
緊急地方道路整備事業及び
横市川河川改修事業による道路つけかえ
工事等に伴い、
関係市道を認定、廃止及び変更するものであります。
次に、
議案第一四七号「
都城・
北諸県公平委員会委員の選任につき議会の同意を求めることについて」御説明申し上げます。
都城・
北諸県公平委員会委員 吉田千郷氏は、平成六年六月二十九日御就任以来、高潔円満な人格と豊かな
学識経験とをもって、その職に御精進いただいているところでありますが、平成十四年一月十五日をもって
任期満了となられますので、引き続き同氏を再任いたしたいと存じ、ここに
地方公務員法第九条第二項及び
都城・
北諸県公平委員会規約第四条の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。
次に、
議案第一四八号「
都城市
固定資産評価審査委員会委員の選任につき議会の同意を求めることについて」御説明申し上げます。
都城市
固定資産評価審査委員会委員 水間久之氏は、平成二年二月一日御就任以来、市税務行政の公正を期するため多大の御尽力をいただいているところでありますが、平成十四年一月三十一日をもって
任期満了となられますので、引き続き同氏を再任いたしたいと存じ、ここに地方税法第四百二十三条第三項の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。
以上で、
提案理由の説明を終わりますが、よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。(降壇)
○
議長(
中之丸新郎君)
提案理由の説明は終わりましたが、質疑は十二日に行うことにいたします。
なお、質疑の通告は十二日の午前九時三十分までにお願いいたします。
午後一時十分まで休憩をいたします。
=休憩 十一時四十分=
=開議 十三時十七分=
○
議長(
中之丸新郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎
日程第三二
議案第九五号から
日程第四五
議案第一〇八号まで
○
議長(
中之丸新郎君)
日程第三二
議案第九五号「平成十二年度
都城市
一般会計歳入歳出決算の認定について」から、
日程第四五
議案第一〇八号「平成十二年度
都城市水道
事業決算の認定について」までの、決算
議案十四件を
一括議題といたします。
◎決算特別委員会委員長報告
○
議長(
中之丸新郎君) 本件について、決算特別委員会委員長の報告を求めます。
○決算特別委員会委員長(
森重政名君) (登壇) 先の九月
定例会におきまして、閉会中の継続審査に付されました、
議案第九五号から
議案第一〇八号までの平成十二年度決算
議案十四件につきまして、決算特別委員会の審査の概要と結果を御報告申し上げます。
本特別委員会は、去る十一月八日から十四日までの五日間にわたり審査を行ったところであります。審査にあたっては、予算の執行状況、投資効果等を中心に、各部・局長に決算の総括的な説明を求めるとともに、決算説明資料、及び主な
事業実績、財源一覧表などの資料について、各所管課の説明を受けました。
平成十二年度の本市の財政状況を指標で見た場合、経常収支比率においては、七十六・七%で、対前年度比一・八ポイントの減、公債費比率においては十三・八%で対前年度比〇・七ポイントの減、公債費増加の抑制措置として、一定の率を超えた場合には、一定の
事業に係る地方債の発行を許可しないとする指標である起債制限比率においては九・四%で、対前年度比〇・五ポイントの減となっております。
いずれも前年度に比べ改善されたものの、経常収支比率、公債費比率とも依然として要注意ゾーンにあり、厳しい財政運営は変わっていないとのことでありました。
以下、各会計ごとに順次御報告申し上げます。
なお、決算額等の金額はすべて千円単位で申し上げますので御了承ください。
まず、
議案第九五号「平成十二年度
都城市
一般会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入決算額が、前年度比七・九%減の四百七十二億七十万二千円、歳出決算額が、前年度比七・五%減の四百六十一億一千九百八十二万七千円、差し引き十億八千八十七万五千円の黒字決算となっております。
なお、歳入歳出差し引き残額から翌年度へ繰り越すべき財源四億二千七百四十二万七千円を差し引いた実質収支は、六億五千三百四十四万八千円、実質収支から前年度実質収支六億四千四百五十二万八千円を引いた単年度収支は八百九十二万円、及び単年度収支に積立金と繰上償還金を加算した額から積立金取り崩し額を差し引いた実質単年度収支は、六億二千六百七十二万円で、いずれも黒字決算となっております。
一部委員から、本決算は無駄遣いとなっている温泉開発を進めた決算であること、誘致企業など特定企業に対する優遇措置、不公平税制を継承する決算であること、及び不要不急の
議員・
職員の海外視察などを含んだ決算であることにより、認定できないとの反対討論がありましたが、採決の結果、本
議案は
賛成多数で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第九六号「平成十二年度
都城市
食肉センター特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入及び歳出決算額が同額の十六億四千六百五万八千円で、前年度に比較して、歳入、歳出いずれも八十七・六%の増となっております。
また、実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第九七号「平成十二年度
都城市
土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入決算額が前年度比二十二・六%減の二億二百十九万一千円、歳出決算額が前年度比三十三・八%減の一億六千十九万一千円で、差し引き四千二百万円の黒字決算となっております。
また、この差し引き残額から翌年度へ繰り越すべき財源の継続費逓次繰越額四千二百万円を差し引いた実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第九九号「平成十二年度
都城市国民健康保険
特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
まず、
事業勘定は歳入決算額が、前年度比三・四%増の百二十一億五千五百三十四万二千円、歳出決算額が前年度比一・八%増の百十六億三千九十一万八千円で、差し引き五億二千四百四十二万四千円の黒字決算となっております。
また、実質収支は同額の黒字となっており、また前年度実質収支千円を差し引いた単年度収支及び実質単年度収支は、いずれも一億九千九十九万四千円の黒字となっております。
次に、診療施設勘定は、歳入及び歳出決算額が同額の五千八百九十五万九千円で、前年度に比較して、歳入、歳出いずれも一・三%の減となっています。
また、実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
一部委員から「本決算は、生存権を否定する保険証の取り上げを強化した決算であることにより、認定できない」との反対討論がありましたが、採決の結果、本
議案は
賛成多数で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第一〇〇号「平成十二年度
都城市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入及び歳出決算額が同額の一億八千二百七十六万二千円で、前年度に比較して、歳入、歳出いずれも十九・七%の減となっています。
また、実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第一〇一号「平成十二年度
都城市
老人保健特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入及び歳出決算額が同額の百四十億六千四百四十三万二千円で、前年度に比較して、歳入、歳出いずれも十一・八%の減となっています。
また、実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
一部委員から「本決算は、老人保健法の改悪によって高齢者の医療差別と医療費の負担増によって高齢者いじめの決算であることにより、認定できない」との反対討論がありましたが、採決の結果、本
議案は
賛成多数で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第一〇二号「平成十二年度
都城市
農業集落下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入及び歳出決算額が同額の三億二千三百五万一千円で、前年度に比較して歳入が二十二・〇%の減、歳出が二十一・四%の減となっています。
また、実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第一〇三号「平成十二年度
都城市整備墓地
特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入決算額が前年度比十四・三%増の五千七百四十二万七千円、歳出決算額が前年度比六百六十五・五%増の二千十八万二千円で、差し引き三千七百二十四万五千円の黒字決算となっております。
なお、実質収支は三千七百二十四万五千円、実質収支から前年度実質収支四千七百六十二万七千円を差し引いた単年度収支はマイナス一千三十八万二千円、実質単年度収支も同額のマイナス一千三十八万二千円で、赤字決算となっております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第一〇四号「平成十二年度
都城市用地取得
特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入及び歳出決算額が同額の三千六百九十三万八千円となっています。
また、実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第一〇五号「平成十二年度
都城市都市開発資金
特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入及び歳出決算額が同額の四千八百四十六万九千円となっており、歳入及び歳出決算額がいずれも前年度比九十二・七%の減となっております。
また、実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第一〇六号「平成十二年度
都城市
介護認定審査会特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入及び歳出決算額が同額の七千四百六十四万四千円となっており、歳入及び歳出決算額がいずれも前年度比四十三・八%の増となっております。
また、実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第一〇七号「平成十二年度
都城市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入決算額が五十二億九千八百六十六万七千円、歳出決算額が五十一億四千百三万六千円で、差し引き一億五千七百六十三万一千円の黒字決算となっております。
なお、翌年度へ繰り越すべき財源の繰越明許費繰越額三百十万円を差し引いた実質収支は一億五千四百五十三万一千円、単年度収支及び実質単年度収支も同額の一億五千四百五十三万一千円であります。
一部委員から「本決算は、生活保護基準以下の低所得者も保険料を半強制的に取り上げられるが、利用料を払うためサービスを受けられないという状況になってることが明白であり、こうした重大な問題を含むものであるため認定できない」との反対討論がありましたが、採決の結果、本
議案は
賛成多数で認定すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第一〇八号「平成十二年度
都城市水道
事業決算の認定について」申し上げます。
本決算は、収益的収入が二十一億四千六百四十七万五千円、収益的支出が十九億五千五百七十八万一千円、資本的収入が三億三千百二十六万六千円、資本的支出が十億五千三百三十万五千円となっております。
なお、資本的収入額が資本的支出額に不足する額七億二千二百三万九千円は、減債積立金二億円、過年度分損益勘定留保資金四億九千三百九十八万三千円及び当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額二千八百五万六千円で補てんしております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
本委員会としての要望を二点申し上げます。
地方税が前年度に比べ三・三%減少しております。
地域経済や市民生活が厳しさを増すなかで、今のところ税収の伸びは期待できそうもありません。担当部署におかれましては公平な課税、収納を旨として、日々税収の確保に努力されておられるところであります。今後とも特段の事情に配慮しながら収納率の向上を図っていただきますよう要望いたします。
次に、老朽化した公共施設は可能な限り維持補修を行って市民の使用に供してきております。市民会館、学校給食センター、社会体育施設などは、本市が施設先行で条件整備に取り組んできただけに、老朽化した施設があることは周知のとおりであり、使用に際して事故の発生も危惧されます。施設の機能性、安全性、利便性等の観点から、施設の更新までは一定程度以上の水準を維持して
管理運営を行っていただきますよう要望いたします。
以上をもって決算特別委員会の報告を終わります。(降壇)
◎質 疑
○
議長(
中之丸新郎君) 委員長の報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
中之丸新郎君) 質疑はないようですので、質疑を終結いたします。
◎討 論
○
議長(
中之丸新郎君) これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。本田和夫
議員。
○(本田和夫君) (登壇)平成十二年度歳入歳出決算の認定についての十四
議案中、
議案第九五号、
議案第九九号、
議案第一〇一号及び
議案第一〇七号の四
議案に、
日本共産党を代表して反対の立場から討論いたします。
まず、
議案第九五号「平成十二年度
都城市
一般会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
十二年度当初予算の段階で、国と地方の借金が六百四十五兆円、子供まで入れた国民一人
当たりの負担が五百十万円という、日本の財政状況の破綻という借金の総額の大きさも問題ですが、特に地方財政の赤字が百八十七兆円になっており、地方の割合が他の先進資本主義国と比べて大きくなっていることが特徴となっており、地方財政にはこの借金が大きな負担となっております。この巨額の財政不足が生じた原因はいくつかありますが、最大の原因は、この間の政府の景気対策の失敗による地方財政の落ち込みと、対米公約である総額六百三十兆円の公共投資基本計画の推進をあくまで実施しようとして無駄な公共
事業を進めてきたところにあります。提案されている決算は国と同様に逆行しており、長引く不況で苦しむ住民の暮らしを守るという地方自治体の役割を十分に果たせなくなってると言わざるを得ません。
そうした中で本決算は、年次的に進めている大王小、小松原中の運動場の路盤整備、庄内中の校舎改築、国庫補助が打ち切られた乳幼児検診を市単独で実施する経費、中小企業特別融資の原資増額、いわさきちひろ展開催経費、市営住宅の建てかえと修繕の促進など、その大部分が市民生活に深くかかわっており、部分的には市民の願い、要望を叶えたものであり、評価いたしますが、次に述べる理由によって反対するものであります。
第一に、財政危機の最大の原因である開発優先の浪費を継続しているということです。これまでも自民党政府のゼネコン型公共
事業優先の景気対策に追随して、マック開発に利子負担を含めて三十一億円、神々湯に一億七千万、いきいき健康増進施設に二十七億五千八百万円をつぎ込んできました。こうした開発優先の浪費に全く反省を示さず、健康増進施設としては成功しているとは言えないと事実上失敗を認めているグリーンヒルに抜本的な対策をとらないまま、十二年度はグリーンヒル関係に道路整備や設備費、利用券などに一億七千二十二万円もの税金を投入しております。そして今後も多額の税金を投入しようとしております。これは失敗を覆い隠すものと言わざるを得ないのが第一の理由であります。
第二に、誘致企業など、特定企業に対する優遇措置などを行っている決算であることです。特定企業に対して一千五百六十四万五千八百円の固定資産税の免除を行っており、雇用奨励金や用地取得補助金など、六千百五十九万円の助成を行っている決算だということであります。今、企業は競ってリストラを進め、政府もそれを応援しておりますが、こうしたリストラの嵐が
都城市内の企業でも進められております。リストラは直接、失業者を増やすだけでなく、不良債権処理による中小業者いじめと結びついて
地域経済に打撃を与え、取り返しのつかない悪影響を及ぼすものとなります。それだけに、住民の暮らしと
地域経済を守る地方自治体として、特定の企業に対して固定資産の免除や助成をするのではなくて、市民の雇用を守る立場に立つことが求められています。
第三に、不要不急の
議員、
職員の海外視察などを組んだ決算であることです。本決算では
議員一名、部長職をはじめ三名の
職員の海外視察が組まれておりますが、こうした不必要な海外視察は直ちに止めるべきであります。
以上のような問題点を含んだ本決算は認めがたいものがあります。
次に、
議案第九九号「平成十二年度
都城市国民健康保険
特別会計歳入歳出決算の認定について」述べます。
これまで滞納者に対する制裁措置、つまり保険証の取り上げは市町村の裁量に任されておりましたが、政府は介護保険の導入に伴い、国民健康保険法を改悪し、保険証の取り上げと保険証のかわりとする期限付き保険証や資格証明書の発行を市町村に義務づけましたが、これを受けて国保税滞納世帯の半分以上の五六%の世帯に、この制裁措置を行った決算であります。深刻な不況の中で国民健康保険だけでも払えないのに、介護保険が上乗せされて一層払えないと悲鳴が相次ぎ、前年度より滞納世帯が一・四三倍に増えております。こうした中で、資格証明書では医療機関に行っても給付が受けられず、全額自分で払わなくてはなりません。保険税を払えない人がどのようにして医療費を支払うことができるのでしょうか。まさに金のない人は病院にも行けないという、非人間的というほかなく、生存権を否定するものであります。
また、期限付き保険証は通常一年の交付期限を一ヵ月、二ヵ月と短くしてしまうもので、医療を受ける権利に制限を加えることに変わりありません。こうした制裁措置の強化は、安心して医療を受ける権利を保障した国民皆保険制度の根幹を掘り崩すものであり、認めることはできません。
また、制裁措置を市町村に義務づける法改正に当たって、国会で
日本共産党議員の質問に対して、厚生省は「制裁措置は所得がなく払えないものにするものではない。法が改正されても被保険者の実態を十分しんしゃくした上での運用をしなければならない」と答弁しております。保険証の取り上げは市民の生存権を奪うものでありますから、住民の事情を無視した取り上げは絶対行わないように強く要望いたします。
次に、
議案第一〇一号「平成十二年度
都城市
老人保健特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
老人保健法の改悪で導入された、世界に類例のないお年寄りへの医療差別と、四年連続して患者負担増と定率一割負担の導入によって、これまでの定額負担より三割から五割負担増になり、医療機関によっては患者負担が変わってしまいました。これは金のない老人は大病院に来るなと言わんばかりのものであり、お年寄りの医療差別を広げ、お年寄りいじめを進めている決算であり、認めることはできません。
次に、
議案第一〇七号「平成十二年度
都城市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
特別老人ホームなど、基盤整備が整わない中で介護保険が始まりました。政府も国民世論に押されて保険料、利用料の徴収延期などの特別措置を講じましたが、介護保険の根本的矛盾は全く解決しておりません。市長も介護保険導入に際して、福祉に後退があってはならないと言いながら、生活保護基準以下もしくは同等の低所得者の方などは負担の限界を超え、払いたくても払えないものとなっております。
また、利用料が払えないために介護を受けられなかったり、以前より受ける回数を制限したりする高齢者が増えております。老人福祉法は、老人は多年にわたり社会の進展に寄与してきたものとして、かつ豊富な知識と経験を有するものとして敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとされ、国及び地方公共団体は老人の福祉に関係のある施策を通じて基本理念が具現されるように配慮しなければならないと、国及び地方自治体の責務を明らかにしておりますが、現在の介護保険はこうした基本理念に逆行しているものであり、認めることはできません。
また、我が党は、こうした払いたくても払えない方々に対しての保険料、利用料の市独自の減免制度の創設を強く要求するものであります。
今、多くの市民は借金財政について心配しているだけでなく、この先どのようになるだろうかと将来不安を抱いております。膨らんだ借金を解決していくには一定の長期の展望で取り組まなければなりません。その場合、歳入・歳出の両面での改革が必要であります。歳入では、特定誘致企業に対する優遇措置などを改めることです。歳出では、何よりも借金を増やしてきた開発優先の姿勢を思い切って改め、予算の主役を雇用につながる暮らしや社会保障に転換することであります。政府が単独借金
事業を計画どおり実施させる経済対策債などは必要な
事業かどうか主体的に判断すべきでありますし、現在進めている
まちづくり事業などについても、その経済効果や採算性などについても十分再検討し、見直すべきであります。
また、談合を許さない公平な契約制度を確立すれば、工事費や委託料などを少なくとも十億円以上浮かせることができます。さらに、市の借金の中には超低金利時代に七%から八%という超高利のものを含めたものがありますが、低利のものとの借り換えを本格的に取り組み、利子を二%下げれば年間六億円から七億円以上の利子負担を減らすことができます。
こうした歳出面での浪費の削減と、歳入における特定誘致企業などに対する優遇措置などを改めれば、市民に新たな負担を求めずに市財政を建て直す展望を切り開くことができると思います。
以上のことを指摘し、市財政を建て直す展望と計画を示す責任があることを改めて申し上げて討論を終わります。(降壇)
○
議長(
中之丸新郎君) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
中之丸新郎君) 討論はないようですので、討論を終結いたします。
しばらく休憩をいたします。
=休憩 十三時四十七分=
=開議 十三時五十一分=
○
議長(
中之丸新郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
決算特別委員長から、発言の申し出がありましたので、発言を許します。
○決算特別委員会委員長(
森重政名君) (登壇)先ほど報告いたしましたが、
議案九八号について漏れておりましたので報告申し上げます。
議案第九八号「平成十二年度
都城市
下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」申し上げます。
本決算は、歳入決算額が前年度比〇・六%増の三十四億二千五百七十六万九千円、歳出決算額が前年度比〇・四%増の三十四億四百七十九万二千円で、差し引き二千九十七万七千円の黒字決算となっております。
また、この差し引き残額が翌年度へ繰り越すべき財源の繰越明許費繰越額二千九十七万七千円を差し引いた実質収支及び単年度収支並びに実質単年度収支は、いずれもゼロ円となっております。
採決の結果、本
議案は全会一致で認定すべきものと決定いたしました。
以上です。(降壇)
◎質 疑
○
議長(
中之丸新郎君) 委員長の報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
中之丸新郎君) 質疑はないようですので、質疑を終結いたします。
◎討 論
○
議長(
中之丸新郎君) これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
中之丸新郎君) 討論はないようですので、討論を終結いたします。
◎採 決
○
議長(
中之丸新郎君) これより決算
議案十四件について採決を行います。
本案件中、
議案第九五号、
議案第九九号、
議案第一〇一号及び
議案第一〇七号につきましては反対の意見が出ておりますので、先に
起立により採決を行います。
まず、
議案第九五号「平成十二年度
都城市
一般会計歳入歳出決算の認定について」を
起立により採決を行います。
本件は、委員長報告のとおり、これを認定することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○
議長(
中之丸新郎君)
起立多数。
よって、
議案第九五号はこれを認定いたしました。
次に、
議案第九九号「平成十二年度
都城市国民健康保険
特別会計歳入歳出決算の認定について」を
起立により採決を行います。
本件は、委員長報告のとおり、これを認定することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○
議長(
中之丸新郎君)
起立多数。
よって、
議案第九九号はこれを認定いたしました。
次に、
議案第一〇一号「平成十二年度
都城市
老人保健特別会計歳入歳出決算の認定について」を
起立により採決を行います。
本件は、委員長報告のとおり、これを認定することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○
議長(
中之丸新郎君)
起立多数。
よって、
議案第一〇一号はこれを認定いたしました。
次に、
議案第一〇七号「平成十二年度
都城市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について」を
起立により採決を行います。
本件は、委員長報告のとおり、これを認定することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○
議長(
中之丸新郎君)
起立多数。
よって、
議案第一〇七号はこれを認定いたしました。
○
議長(
中之丸新郎君) 次に、
議案第九六号「平成十二年度
都城市
食肉センター特別会計歳入歳出決算の認定について」、
議案第九七号「平成十二年度
都城市
土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について」、
議案第九八号「平成十二年度
都城市
下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」、
議案第一〇〇号「平成十二年度
都城市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について」、
議案第一〇二号「平成十二年度
都城市
農業集落下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について」、
議案第一〇三号「平成十二年度
都城市整備墓地
特別会計歳入歳出決算の認定について」、
議案第一〇四号「平成十二年度
都城市用地取得
特別会計歳入歳出決算の認定について」、
議案第一〇五号「平成十二年度
都城市都市開発資金
特別会計歳入歳出決算の認定について」、
議案第一〇六号「平成十二年度
都城市
介護認定審査会特別会計歳入歳出決算の認定について」及び
議案第一〇八号「平成十二年度
都城市水道
事業決算の認定について」の、以上十件を一括して採決を行います。
本件は、いずれも委員長報告のとおり、これを認定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
中之丸新郎君) 御異議なしと認めます。
よって、
議案第九六号、
議案第九七号、
議案第九八号、
議案第一〇〇号、
議案第一〇二号、
議案第一〇三号、
議案第一〇四号、
議案第一〇五号、
議案第一〇六号及び
議案第一〇八号は、いずれもこれを認定いたしました。
以上で、本日の
日程はすべて終了いたしました。
次の本会議は、六日の午前十時から開くことにいたします。
◎散 会
○
議長(
中之丸新郎君) 本日はこれをもって散会いたします。
=散会 十三時五十七分=...